参加する– 全国鳴き砂サミット –

2022全国鳴砂サミットinいわき

令和4年11月12～13日にいわき市で『2022全国鳴砂サミットinいわき』を開催しました。
日　　時：令和4(2022)年11月12～13日
会　　場：いわきワシントンホテル椿山荘
現地調査：豊間海岸、いわき震災伝承みらい館
参加者：全国鳴砂ネットワーク会員、一般参加者　65名　　　　　

サミット宣言文

「キュッキュッ」と音が出る砂、鳴き砂（鳴砂）です。
いわき市内では、豊間海岸をはじめ９海岸で鳴き砂が確認され、全国では約30か所の鳴き砂（鳴砂）が確認されています。鳴き砂は、砂が汚染されると鳴かなくなることから、環境のバロメータと言われています。
2011年3月11日の東日本大震災による、地盤沈下、大津波によるごみの漂着の影響もありましたが、鳴き砂は耐え残っています。そして、元に戻ろうとしています。この蘇ろうとしている「鳴き砂」、長い年月をかけて造り上げられた貴重な自然遺産です。
この鳴き砂を、地域の宝として守り、伝承していくため、次のことを宣言します。

一．恵まれた地域資源「鳴き砂（鳴砂）」のある環境を守り、環境にやさしい地域づくりをめざします。
一．地域が連帯して行動する、心豊かで夢のある持続可能な地域づくりに努めます。
一．鳴き砂の持つ文化的・教育的・社会的価値を再認識し、幅広い年齢層が砂の魅力を実感できる地域づくりをめざします。
一．全国鳴砂ネットワークの組織力を生かし、人と人とのつながりを大切にして、地球環境の保全に努めます。
一．巨大津波に耐え、蘇る鳴き砂の浜を守り未来に伝承するため、この宣言文を日本各地へ、そして世界へ発信します。

令和４年11月13日　　
２０２２全国鳴砂サミットｉｎいわき
福島工業高等専門学校　中島洋太　古内南那　吉田知佳　荻野芙香

集合写真

基調講演および活動報告

基調講演　「津波と鳴き砂」　講師　東北大学特任教授・㈱ＳＴＯＲＹ代表　原口　強 氏　

〈プロフィール〉
１９５６年鹿児島県生まれ。工学博士。専門は、地質工学、第四紀地質学、活断層研究。日本ナショナルトラスト「観光資源としての鳴砂の浜の総合調査」への参画を契機に、鳴砂の浜の科学的メカニズムの調査研究に従事。その成果が琴引浜（京丹後市）の国天然記念物及び名勝指定、十八鳴浜・九九鳴き浜（気仙沼市）の国天然記念物指定につながった。

活動報告

1. 「砂が持つ教育・文化・社会的資源」
   　　　同志社女子大学現代社会学部教授   NPO法人ふくしまSAND-STORY理事長　笠間浩幸氏　
2. 「あれから10年、いわき鳴き砂16海岸調査」
   　　　NPO法人いわき鳴き砂を守る会理事長　桶田隆司氏
3. 「いわきの鳴き砂はどうなった？」
   　　　福島工業高等専門学校　ミニ研究チーム 荻野芙香氏

アトラクション

フラダンス（東日本国際大学付属昌平中学・高等学校　12名の皆さん）

企画展示

1. 全国の鳴き砂展
2. 海のゴミパネル展

直近参加

2015年9月　第20回全国鳴き砂サミットinあおや

• 場所：鳥取県鳥取市青谷町　青谷浜
• テーマ：ジオパークにおける鳴き砂の浜の保全と活用
• 参加団体：７団体33名

2019年10月　第22回全国鳴き砂サミットin気仙沼

• 場所：宮城県気仙沼市　大島十八鳴き浜
• テーマ：東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼市内の復興と大島十八鳴き浜の保全活動
• 参加団体：10団体54名

全国鳴き砂ネットワーク加盟団体

全国鳴き砂ネットワーク

全国鳴き砂サミットは、「全国鳴砂ネットワーク」に加盟している鳴き砂を保全活動している団体が集まり、相互に情報交換し、将来にわたる活動を推進することを目的に開催されております。いわき市においてもこれまでに３回（2004年10月、2013年11月、2022年11月）開催し、全国の皆様に豊間海岸の鳴き砂を体験してもらっています。