調査する– 定点観測実証検査 –

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調査対象地点

令和3年、いわき市内16海岸19地点について実施しました。各海岸での資料採取地点は、鳴く箇所を調査しながら決定したので、新しい地点で採取する海岸もあります。

定点観測実証検査‐測定分析項目と方法

  1. 鳴き音ランク(現地および洗浄乾燥後)
  2. 顕微鏡写真
  3. 砂の粒度分布
  4. 透視度
  5. 導電率
  6. CODパックテスト
  7. 鳴り音の波形解析

鳴き音ランク

検鳴器を用いて複数人で判定、3段階。現地では陶器と木の突き棒で、洗浄後はガラス容器とガラスの突き棒で行います。

顕微鏡撮影

各海岸の砂をデジタルマイクロスコープで撮影します。

砂の粒度分析

250gの砂を6段階のメッシュのふるいで、30秒の振動を与え、残った重量を測定します。

透視度

上澄み水を検査し透視度を測ります。

導電率

透視度を測定したときの上澄み水の導電率(電気伝導度)を測定します。導電率が高いほど、水に様々な物質が溶解しており、海岸の砂の場合は、塩分の多い水といえます。

CODパックテスト

透視度を測定したときの上澄み水で、有機物の汚れの指標となるCODパックテストを行います。CODの値が小さいほど有機物による汚れが少ないといえます。

波形解析

波形解析はフリーソフトを利用し、ガラスの検鳴器を使用して波形を分析しました。

鳴き砂調査

海岸をメッシュにして調査し、鳴き方ごとに色分けシールを貼ります。

報告書の発行

いわき市16海岸の鳴き砂定点調査活動は東海の発足以来、継続して実施し、その結果を報告書にまとめ、これまで4巻を発行しています。

第1巻 H23年2月 鳴き砂は環境のバロメーター

第2巻 H25年3月 鳴き砂は残った~巨大津波に耐えたいわきの鳴き砂

第3巻 H26年12月 蘇るいわきの鳴き砂~鳴き砂のメカニズムにせまる~

第4巻 R4年3月 あれから10年これからの鳴き砂~鳴き砂のメッセージ~

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