
豊間海岸で、R7年春の清掃・鳴き砂調査を行いました
令和7年4月20日(日)、いわき市豊間海岸において、R7年春の清掃・鳴き砂調査を行いました。
調査にあわせて、泉北小学校5年生の下山田耀士君が昨年の福島県小学校理科作品展において入賞された『いわきの海をもっと知ろう』の成果を発表していただきました。
1.実施日:令和7年4月20日(日)10:00~12:00
2.参加者:16名(一般4名、会員12名)
3.実施内容:①海岸清掃 ②鳴き砂調査 ③砂山競争 ④下山田耀士君の成果発表
1.海岸清掃
大きなのゴミは少なくなっているように感じますが、トングでも掴み切れない小さいゴミが相変わらず多い状態で、今回はガラスの破片が多く見られました。ゴミの総量は、10.94kgで、そのうちプラスチックゴミは、8.41kgで76.9%を占めています。






2.鳴き砂調査
参加者16名が4班に分かれて、A~U測線までを海に向かって10mピッチでメッシュ状に調査しました。鳴き砂の判定は、良く鳴く2か所、少し鳴く9か所、合わせて11か所29.7%の範囲で鳴き砂を確認できました。
砂浜に石が多く混ざり、油?も付着している範囲が多く有りました。なぜでしょう?









※豊間海岸の砂浜に異変が起きています。石が多く混ざり、油も漂着しています。




3.砂山競争
鳴き砂調査の4チームに分かれ、5分間でどれだけの高さの砂山を作れるかを競います。使用道具は、ミニショベル、底のないバケツ3ケです。作戦タイムでは、土台の作り方(バケツの配置)、砂の締め固め方法を伝授されていました。優勝は1班63cmでした。おめでとうございます。








4.下山田耀士君の発表『いわきの海をもっと知ろう』(福島県小学校理科作品展入選)
泉北小5年生の下山田君が昨年(4年)の夏休みに研究した作品です。
サイクリングでいわき七浜街道を走った時に、いわき七浜ってなんだろうという想いから、①勿来海岸、②小名浜、③豊間海岸、④薄磯海岸、⑤永崎海岸、⑥四倉海岸、⑦波立海岸、⑧岩間海岸において、海辺の植物、鳴き砂、釣りの時間、プラスチックごみの量と割合、磯の生き物、海水に含まれる塩分量等を調べ、まとめてあります。



A4レポート52ページにわたる大作です。
いわき市の北から南まで、多くの海岸で、生き物、プラスチックごみ量、鳴き砂の調査をとおして、海岸環境を勉強され、いわきの海を守りたいとまとめられています。
鳴き砂を守る会では、下山田君の成果を会員一同で勉強させていただき、今後の活動に繋げていきます。
海が大好きな下山田君、発表ありがとうございました。
5.まとめ
豊間海岸の砂浜に石が多く打ち上げられ、油分のような黒い物質の漂着も見られ、異変が起きています。
鳴き砂の分布も北側ではほとんどが鳴かない砂浜になっています。(以前からの傾向が顕著になりました)
鳴き砂は、長い時間をかけて創り上げた自然遺産です。地域の宝として次世代に継承していくことの重要性・必要性を再認識することとなりました。海岸管理者の福島県でも調査をしたようです。
いわき鳴き砂を守る会は、今後も海岸清掃を行い、海岸環境の保全の必要性を啓蒙し、豊間海岸の変化を調べていきます。
参加された皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。
次回、夏の豊間海岸調査は7月19日(土)に行う予定です。多くの皆様の参加をお待ちしております。
