豊間海岸 秋の鳴き砂調査を実施しました。
R5年10月28日(土)、いわき市豊間海岸において、パルシステム福島さんと合同で、秋の清掃・鳴き砂調査と今回初めてとなる砂山競争を実施しました。前日の雷雨の影響で砂浜が湿っている個所が多く、鳴き砂調査には良いコンデションではありませんでしたが、参加された33名の方と楽しみながら実施できました。
この事業は、国土交通省『水辺・絆プロジェクト』に採択された事業の一環として実施しております。
・実施日時:R5年10月28日(土)9:00~11:45
・参加者:33名(パルシステム福島15名、福島高専5名、中央台南中学校4名、いわき鳴き砂を守る会9名)
・実施内容:①海岸清掃 ②鳴き砂調査 ③砂山競争
1.海岸清掃
鳴き砂は、ごみの少ない、きれいな砂浜に分布することから『環境のバロメータ』と言われています。海岸に漂着するゴミには、プラスチックやガラス瓶、缶類等多くの種類があります。中でも、プラスチック類は、小さくなっても溶けてなくなることはありません。魚が食べたり生態系にも影響する可能性があります。大きさが5mm以下となったプラスチックはマイクロプラスチックといわれ、砂浜に多くなると鳴き砂も鳴かなくなります。豊間海岸もきれいな海岸として、鳴き砂が将来に永く保存できるようにごみを拾いました。
ゴミの全体量は、39.68kgで、その内プラスチックは32.73kgと82.5%と大きな割合で、毎回プラスチックが一番大きい割合となる結果に変化はありませんでした。
2.鳴き砂調査
鳴き砂調査は、海岸堤防に沿ってAライン~Uラインの21ラインを、海に向かって10mピッチに格子状に調査します。参加者を、3~5名の7班に分かれて、1班が3測線ずつ調査しました。
昨日の雷雨の影響が残っており、砂が湿った個所が多くみられましたが、良く鳴く地点が6か所、少し鳴くが14か所、鳴く個所としては20か所、全体の42%で鳴く個所を確認できました。
3.砂山競争
砂山競争は、くじ引きで5人ずつ6班に分かれ、小さいショベル各人1ケ、バケツ1班に2ケを使用し、制限時間10分で砂山高さを競いました。開始前の作戦タイムを2分間では、ひたすらショベルで積み上げるか、土台を作るか話し合っていました。
夢中に10分間、息の合ったチームワーク、優勝は第6班の79cm!、おめでとうございます。
次世代を担う、福島高専の学生さん、中央台南中の生徒さんを含む参加された皆様は、今日一日の作業を通して、海岸環境の重要性を再認識され、きれいな海岸に分布する鳴き砂が地域の宝として、次世代に継承していく想いを強くされました。また、砂山競争では、自然に親しみ、童心になって遊ぶ楽しさも満喫できました。
本日、参加された皆様、関係していただいた皆様に感謝申し上げます。
次回、冬の調査は、R6年3月9日(土)に行います。多くの方の参加をお待ちしております。