中央台南中学校で出前授業を行いました
9月27日(水)、中央台南中学校1年生111名が、自分たちの取り巻く『環境』をテーマに、自ら課題を見つけ、学び・考える能力を育成することを目的に、総合的な学習の時間を使い、6つのカテゴリーに分かれて出前授業を受けました。
いわき鳴き砂を守る会は、『自然・海洋』のカテゴリーにおいて、19名の生徒さんに『鳴き砂の体験』、『砂絵体験』授業を行いました。
鳴き砂体験では、福島高専の山田先生が講師となり、鳴き砂と普通の砂の2種類の砂を使用し、検鳴器を使っての音、マイクロスコープで拡大した見た目、ふるいによる粒形分布図を作成し、2種類の違いを勉強しました。鳴き砂は、キュッキュッというきれいな音が出ること、石英が多く含まれ白っぽく、色がうすく見えること、粒形が揃っていることが分かりました。
さらに、鳴き砂にチョークを入れると音が出なくなることが分かり、マイクロスコープで確認すると、石英の周りに赤チョークがはりついていることが見えました。
赤チョークは、海岸でのごみ(マイクロプラスチック)を表現しており、鳴き砂はきれいな砂浜にしか分布しないことから、鳴き砂は環境のバロメータと言われていることを確認しました。
砂絵体験では、カッターを上手に使い、色砂の付け方も上手に行い、光と影の濃淡の表現ができるなど、秋の中秋の名月、火山噴火と恐竜、家で飼っているレトリバー等を題材に制作していました。
どの作品も素晴らしい出来栄えで、鳴き砂を守る会の見本として欲しくなる作品ばかりでした。
今回の出前授業(鳴き砂体験、砂絵体験)をとおして、海岸環境保全の重要性を認識し、歴史が造り上げた自然遺産である鳴き砂を、守り・継承していくために、ごみ(特にプラスチックごみ)を減らすことが重要であることを理解された様子でした。
参加された中央台南中の先生方、生徒さん、ありがとうございました。